農業を通じて、食の大切さを学んでもらおうと9月22日、石巻市真野の稲井幼稚園が毎年取り組んでいる「いないっこたんぼ」での稲刈りを行いました。園児9人が約1㌃で栽培していた「ひとめぼれ」を鎌で刈りました。
同地区の農事組合法人アスターファームの指導のもと4月から水稲栽培について学び、5月に田植えを行いました。その後、定期的に生育状態を観察しながら、お米ができるまでの過程を学びました。
収穫体験前には、4月から現在までのお米の生育を写真で振り返り、園児たちは「成長が早い」「あんなに小さかったのに」と驚いていました。
事前に鎌の使い方や注意点を先生が説明。園児は先生や保護者と一緒に慎重に鎌を使いながら、手を泥だらけにして、笑顔で稲を刈り取りました。園児は「楽しかった」「これは僕が刈ったんだよ」など元気いっぱいに話しました。
同園では、自分たちで育てることで農業の面白さや大変さを感じてもらおうと稲作の他にも、ジャガイモやサツマイモなどを栽培しています。
同園の橋本恵司園長は「この活動を通じて、地元の自然や食の魅力を感じてほしい。これからも、食農教育に取り組んでいきたい」と話しました。