県内でピーマンの生産が拡大しており、21年度の作付面積は約2㌶で前年比の3倍、生産者数も36人増加の51人と急速に成長しています。JA全農みやぎは将来的にピーマンの産地化を目指しており、22年度には作付面積を昨年の3倍に当たる6㌶、数量220㌧を目指しています。
JAいしのまきでも夏秋野菜の需要の高まりなどを受け、露地野菜拡大の一環として本格的に取り組んでいく考えです。その前準備として、1月25日にJA農業情報センターで栽培講習会を行いました。ピーマンの栽培に興味を持つ15人が参加し、ピーマン生産拡大の取り組みや栽培方法などを学びました。
タキイ種苗㈱東北支所の奥原氏は生育ステージごとに栽培のポイントを解説。「ピーマンを問わず果菜類については、草勢の維持が収量に大きく影響する。生育期間中は水管理と草勢を判断するポイントを重点に観察してほしい」と説明しました。
今後は新規作付け者の支援と生産振興のため現地検討会や出荷査定会などを通じて、ピーマン栽培の有益性を発信すると共に、栽培技術の向上を図り、出荷量と品質を安定させ、生産者所得の確保につなげていく考えです。