JAいしのまきセリ部会は3月29日、石巻市河北地区で、葉せりの現地検討会を開きました。生産者の徹底した管理によって生育は順調でしたが、暖かい日が続くと害虫が発生しやすくなり、アブラムシなどの発生も懸念されることから、今後の管理を呼び掛けました。
部会員7人が参加し8カ所のほ場を巡回。コンニャクモザイクウイルスが発生していないか宮城県農業・園芸総合研究所の職員が検査キットを使って確認しました。
3月下旬に強風の日が続きましたが事前にネットを張り防寒対策と鳥獣対策を行ったことで被害を防ぎ、出荷に向けて準備は万全です。
出荷は4月上旬から始まり、5月上旬に最盛期を迎える予定です。昨年は10人で19トンを出荷し、今年度も昨年同様の出荷数量を見込んでいます。
葉せりは「飯野川在来」品種に限定し、厳しい冬を越して芽吹いた新芽を収穫します。
食感は柔らかく、香り高いせりの風味を味わえるのが特徴です。地元では『春せり』とも呼ばれ、漬物やお浸しにして食べるのが好まれています。