宮城県石巻農業改良普及センターは4月6日、同県内の東松島市でアスパラガスの栽培管理勉強会を開きました。パイオニアエコサイエンス(株)園芸種子部東日本事業所松永邦則氏の指導のもと、定植の方法や栽培のポイントについて学びました。
アスパラガスの産地化を目指して、定期的に勉強会を開いて今年で3年目となります。
同日は東松島市のパスカファーム立沼で関係者32名が参加して定植器を使い、植え穴をあけて2種類の苗を定植しました。
昨年は定植後に気温が低下し、霜が降りたことや、天候の影響によって茎枯病が発生するなど被害があったことも踏まえ、今年は今後の気温のデータを確認し、しっかりとした防除対策を行うなど適期に定植することを確認しました。
松永氏は「いかに良い時期に定植するかが大事。気温が15℃を越える日が続くことや、水はけの良い場所を選び良い貯蔵根を作り茎枯病を防ぐことがポイント」と話しました。
現在取り組んでいるのは、明治大学とパイオニアエコサイエンス(株)で共同開発された「採りっきり栽培®」法で、定植してから栽培期間1年で収穫まで行うため、病害虫の被害も少なく、市場への出荷が見込めることや露地栽培のため、ハウス等の設備投資にかかる費用が軽減されるなど期待されます。
アスパラガスは宮城県が2021年度に石巻地域園芸振興品目に指定するなど、期待が高い品目となっています。
次回の勉強会は6月に開催する予定です。