
第51回日本農業賞(JA全中とJA都道府県中央会、NHK主催)の集団組織の部で、優秀賞に輝いた東松島市の㈱ぱるファーム大曲の小岩敏幸代表が5日、同市役所を訪れ、渥美巖市長に受賞を報告しました。
同社は東日本大震災の津波で水田が破滅的な被害を受けましたが、現在は100㌶を超える大規模経営体に成長。水稲、大豆、大麦の輪作体系を確立して地力向上を進め、震災前を上回る収量をあげています。
女性社員が大型農機のオペレーターとして活躍するなど、将来展望に基づいた計画的な若手育成や地域農業を先導する農業経営などが評価されました。
小岩代表は「今回の受賞は純粋にうれしい。未だに田んぼからがれきが出るし、土もだいぶ流されてしまった。状況が良いとは言えない中で続けてこられたのは、地元の先輩方の力強い協力のおかげ。感謝の気持ちでいっぱいだ。今後も地域農業の活性化に向け、頑張りたい」と話しました。
渥美市長は「これからも宮城の農業を引っ張ってほしい」と受賞をたたえました。
同賞は農業経営に意欲的に取り組み、優れた功績をあげた農家や団体を表彰します。宮城県表彰式は5月16日にホテルモントレ仙台で開催予定です。