JAいしのまきは今年度から栽培を始めた玄米食に向く「金の
いぶき」の現地検討会を7月8日、JA管内2カ所の圃場(ほじょう)で行いました。9月下旬の収穫を目指し、今後の管理方法について確認しました。
生産者ら26人が参加。初年の生育は天候にも恵まれ順調で、草丈は「ひとめぼれ」よりも若干高くなっています。
講師を務めた古川農業試験場の永野邦明場長は「生育は良好で、今後は穂いもち病の防除を徹底する。茎数の少ない圃場では、追肥で調整してほしい」と話しました。また、根張りの弱い品種のため、強い中干しは行わず、地割れしない程度で抑えるよう呼び掛けました。
参加者は「初めての品種で作り方が難しい。積極的に研修などに参加し、栽培技術を確立していきたい」と前向きに話します。
JAでは今年度から、農家26人が29ヘクタールで栽培。同品種は「ひとめぼれ」と比べて胚芽重が約3倍となり、栄養価が高く、健康志向で発芽玄米食の人気が高まってきていることを受け、売れる米作りに向けて導入を決めました。将来的には面積を増やし、産地化を目指します。
JAでは今後、病害虫の適期防除と追肥を呼び掛けながら生産者をサポートしていきます。