JAセリ部会は3月28日、葉セリの現地検討会を開きました。今年は、3月の気候が温暖だったため、生育は例年よりも若干早めになっています。部会員8人が、石巻市河北地区の圃場6カ所を巡回しました。
講師を務めた宮城県石巻農業改良普及センターの三上綾子技術次長は「暖かくなると、ウイルス病を伝搬するアブラムシが活動し始めるので、アブラムシの防除と圃場周辺の雑草防除に努めてほしい」と呼びかけました。
葉セリは鍋に入れる根セリとは違い、春に収穫し「春せり」とも呼ばれており、9月に植付けされ、厳しい冬を耐え、春に芽吹いた新しい茎葉を刈り取って収穫します。
同部会の高橋正夫部会長は「引き続き、栽培管理を徹底していく。葉セリは香りがよく、どんな料理にも合うので、消費者の方々には春の味覚を楽しんで食べてもらいたい」と話しました。
同部会の葉セリは、柔らかく香りのよい河北地区の在来種「飯野川在来」に限定しています。部会員11人が85㌃で栽培し、出荷は4月上旬から始まり、5月上旬に最盛期を迎え、出荷量17㌧を目指します。