東松島市の㈱ぱるファーム大曲は3月28日、東松島消防署で、新型コロナウイルス感染症流行期の救命処置などについて学びました。
従業員ら19人が参加し、東松島消防署の平塚賢一消防司令補と武山剛丈消防士が講師を務めました。
心停止傷病者に人口呼吸は行わず、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使って救命処置をする事や、ハウスで作業するにあたって、これから特に注意が必要となる熱中症に対する応急手当の方法や対策、止血法についても具体的に学びました。心臓マッサージは人形を使い、2班に分かれ一人ずつ交代で参加者全員が行いました。
同社の熱海修市常務は「20代から60代の幅広い年代に活躍してもらっている中で、従業員がハウスで倒れた人がいたらどうするかという話から、今回の研修へつながった。社員を守るというと大げさだが、家族以上に長い時間いる仲間がもしもの時に、知識もなくて何もできなかったというのは悲しい。今後も従業員から何か要望などがあれば、時間を作っていきたい」と話しました。
同社は東日本大震災後、農地復旧を兼ねた圃場(ほじょう)整備事業の実施にあわせ、2021年に設立し、水稲75㌶、大豆28㌶、麦10㌶、トマト50㌃などを手掛け、地域農業を担っています。