JAは、マイクロプラスチック削減のため、新たに水稲のペースト2段施肥技術の実証試験を始めました。
東松島市の奥松島グリーンファームが、水稲移植49.4㌶、直播10.5㌶合わせて約60㌶のうち、JAの依頼を受けて1㌶を試験栽培し、法人独自でも9㌶、合わせて10㌶に取り組みます。
9日、同市海岸付近の圃場(ほじょう)で同ファームの従業員と片倉コープアグリの担当者らが、ペースト施肥機付き田植え機を使って、「ひとめぼれ」を2㌶に田植えしました。
ペースト2段施肥は、ぺースト状肥料を土壌表面から3~5㌢の上段と9~15㌢の下段の深さに同時に施肥し、深さを変えることで生育に合わせて肥料を与えられるほか、追肥が不要のため、作業の省力化が期待できます。マイクロプラスチック被覆肥料を使わないことから、環境に配慮した技術となっています。
今後は生育調査と収量調査を行い、成果を確認し、次年度から本格的に始めるか検討します。
JA管内の農業法人は、マイクロプラスチック削減のため、昨年度から乾田直播による液肥の流し込み施肥にも取り組んでおり、今年度も4法人が取り組む予定です。