石巻市河南の農事組合法人たてファーム和(なごみ)は6月8日、4条機で大豆高速畝立て播種(はしゅ)を始めました。
同法人は、2020年6月から、何度も試験機を使って播種してきましたが、2024年4月に実用機が販売されることになり、これに先駆けて、全国で初めて運用を始めました。
この大豆用高速畝立て播種機(HRP―4)は、農研機構とアグリテクノサーチ株式会社が共同開発し、畝立てと同時に高速点播作業が可能で、4条の畝立てと播種を同時に行うことができます。これまで2.5~3㌔㍍だった時速は、5~7㌔㍍になり、これまでと比べると2.5倍の速度となり、1㌶あたり1時間で作業することが可能になります。畝立てを高くすることで、雨天時の湿害も軽減され、自動操舵機能で、均一に播種できます。
大豆を45㌶に作付けしている同組合の伊藤重一組合長は「農業は高齢化や担い手不足が進んでいる。この播種機の導入で、効率化や省力化、作業精度も上がることで収量確保につながれば」と期待しています。
宮城県は、大豆の作付面積が全国2位で、JAいしのまき管内の23年度作付面積は、2327.9㌶の予定です。