東松島市宮戸地区で、イチジクの出荷が最盛期を迎えています。
栽培しているのは、津波被害を受けた農地の再生を目指して2015年4月に設立した奥松島果樹生産組合「いちじくの里」です。
構成員の多くは漁師で、漁業も行いながら果樹生産に励んでいます。
イチジクは今年、約400本で栽培し、9月初旬から収穫を始めました。着果が少なく、夏の高温で登熟が進み落下も多いですが、例年の290キロの倍を目標にして、石巻青果や地元量販店・直売所などに出荷しています。
尾形善久組合長は「イチジクの栽培は、今年で7年目。自宅にある木で肥料などを試し、効果が確認できると、この園地でも行うようにしている。毎年、新たな発見や学びがある。もっともっと良いものが作れると感じている」と意気込みます。
同組合は今後、イチジクをはじめ柿や桃など、果樹栽培で地域農業の活性化に貢献していく方針です。