
JAと蔬菜(そさい)組合は10月3日、「仙台白菜」の現地検討会を東松島市で開きました。
関係者7人が圃場(ほじょう)5カ所を巡回。生育状況や病害虫対策について意見交換しました。
講師を務めた渡辺採種場の勝又雅彦次長は「今年はヨトウムシが多く、葉の食害など、今後も被害が拡大する恐れがある。収穫に向けて早期に対策を徹底してほしい」と話しました。
同組合の遠藤淳一組合長は「生産者が減ってきているが、みんなで収量をあげていきたい」と語りました。
同組合は、5軒の農家で構成し、伝統種「松島純2号」を中心に栽培しています。「松島純2号」は、東日本大震災で被災した農家の営農再開を応援しようと、JA全農みやぎと、みやぎ生協が連携し、2011年に発足した「みんなの新しいふるさとプロジェクト」の一環で栽培が始まりました。
伝統種の「仙台白菜」は大正時代に誕生し、葉が肉厚で柔らかく、甘味が強いのが特徴です。収穫は11月から始まる見通しです。