石巻市の河北せり振興協議会は11月1日、現地検討会を開き、9月に植え付けした年末出荷用の根セリの生育状況を確認しました。
生産者や関係者約25人が参加し、講師に宮城県農業・園芸総合研究所の職員らを迎え、河北地区の圃場(ほじょう)17カ所を巡回しました。
生育は良好ですが、一部でアブラムシの生息や葉枯れ病が確認されたため、生産者に病害虫防除の徹底を呼びかけました。
収穫は10月上旬から順次始まっており、高橋正夫会長は「今年は台風の被害がなく、収穫が本格化していくこの時期に、意見交換できたことは良かった。品質の良い『河北せり』を育てるためにも毎日天気をみながら進めていきたい」と意気込みました。
セリは石巻地方の正月の雑煮に欠かせない食材で、12月下旬に出荷最盛期を迎え、木枯らしが吹く寒い時期も収穫は続きます。「河北せり」は2020年12月に国の地理的表示(GI)保護制度に登録されています。