JAいしのまき

いしのまきの米

いしのまきの米ができるまで

土づくり<11月~3月>

おいしいお米を作るために堆肥を混ぜて土を肥沃にします

 「稲は地力で作る」と言われています。管内の圃場では、堆肥や稲わらをすきこんで地力の低下を防ぎ将来にわたり収量が確保できるよう、土に栄養分を蓄える取り組みを推進しています。

育苗<4月>

温湯処理

 農薬を一切使わずに水稲の種もみを殺菌する「温湯処理」に取り組んでいます。18年産米からはJAで供給する全ての種もみを温湯処理しています。JAいしのまきは安全・安心で、環境に配慮した米づくりに挑戦しています。

温湯処理の流れについてはこちら

塩水選
塩水選塩水選で良質な種もみを選びます

 中身のつまった良い種もみを選び、発芽や出芽をそろえるための重要な作業です。

 発芽力の強い種もみを選んだり、病気にかかった種もみを取り除いたりするため、塩水選を行います。

 JAいしのまきでは、うるち1.13、もち1.08の比重による塩水選の指導を徹底しています。

塩水選の方法
種まき
種まき機械を使って手順よく種を播きます

春の訪れを告げるお米の種まきです。

 苗を育てる箱に土と肥料を詰め、播種機を使って種を均一にまきます。まいた後は、うすく土をかぶせます。

 種まきの後は、ビニールハウスの中で育てます。昼と夜の温度差に気をつけ、少しずつ外の空気に慣らし丈夫に育てます。

 種から芽が出て苗となり、5月の田植えまで大切に育てられます。

代かき<5月>

水が均平に保てるように丁寧に代かきします水が均平に保てるように丁寧に代かきします

 代かきは、稲が水田で成長していくために必要な環境をつくる作業です。また、水漏れを防止し、水田に張られた水を保たせるための重要な作業です。

田植え<5月>

田植え田植えの風景

 JAいしのまき管内では、8,500haの水田に田植えが行われます。ゴールデンウィークから、田植えが本格的に始まり5月中旬にピークを迎えます。

 好天の日を選び、田植え機を使って、まっすぐ、むらなく苗を植えます。規模の大きな農家では、大人数で作業にあたります。JAいしのまきでは、種もみを田んぼに直接まく直播栽培(※)も実施しています。

※直播栽培とは
 育てた苗を水田に植える従来の方法(移植栽培)に対し、水田に直接種をまいていく栽培方法です。JAいしのまき管内で直播栽培される品種は主に「ひとめぼれ」「ササニシキ」です。

【メリット】

  • 育苗、移植作業が省略され、作業時間の短縮になります。
  • これらの作業にかかる資材費、人件費の削減になります。
  • 育苗、田植え時期の労力を削減することにより、この時期に水稲以外の作物に取り組むことができます。

本田管理

米出荷予約
米出荷予約

 出荷する予定のお米の量を生産者がJAに申し込むほか、生産履歴の記帳など、「JA米」の安全・安心な米づくりを確認します。

水管理

 米づくりで最も重要なのが水管理です。水管理の良し悪しが稲の生育、収穫、品質に大きな影響を与えます。

生育調査
生育調査イネの草丈を「ものさし」で計っています

 6月から3カ月間、10日おきに稲の生育を調査しています。

 菅内の45か所を調査し、稲の生育がどの過程にあるかや肥料の吸収、病害虫の発生状況などを調査します。

 この調査結果を「稲作情報」として全生産者に配布し、栽培管理に役立ててもらいます。

防除
防除無人ヘリコプターで病害虫の防除

 水田の雑草や病害虫などから稲を守ることを防除といいます。

 従来、防除は生産者が個別に行っていましたが、近年は、無人ヘリコプターや産業用ドローン、ホバークラフト等を使用して広域的に防除する取り組みが主流となっています。

中干し

 稲がある程度育つと、土の中に酸素を補給して、根張りを強くし、稲の成長を調整します。また、土を固くすることで倒伏を防いだり、養分や酸素の供給をよくしたりする大切な作業です。

出穂
出穂稲が花を咲かせました

 8月に入ると稲穂が顔を出し、花を咲かせます。

 受粉した稲は光合成により糖分を作り、穂でその糖分をデンプンとして蓄積し、これがお米になります。

出穂25日後調査
出穂25日後調査穂についた粒数を調べています

 出穂25日後調査は、お米がどの程度成熟したかを確認する調査で、稲刈りの時期や収量を予測します。この調査も管内45か所で行い、良い米づくりに役立てています。

稲刈り

水田秋には水田が、黄金色に染まります

 穂が黄色くなり、垂れるようになると収穫の時期です。

 刈り取る時期が、早くても、遅くても、品質の悪いお米となるので、生産者は慎重に刈り取る時期を決めます。

稲刈りの風景稲刈りの風景

 今ではコンバインで刈り取りしますが、昔は一株一株を手で刈り取って、田んぼに干していたので、たいへんな作業でした。でも、生産者にとっては収穫の喜びを感じる時です。

出荷

カントリーエレベーターは生もみを荷受しますカントリーエレベーターは生もみを荷受します 低温倉庫 検査低温倉庫では、検査が終わった米をはい付けします

 コンバインで収穫したもみは乾燥機で乾燥した後、もみすり(もみ殻を取る作業)をします。もみすりした米は、粒の大きさをそろえるため選別し、袋詰めしてJAへ出荷します。

 また、刈り取った米をトラックなどに積み込みカントリーエレベーターへ直接持ち込みます。運び込まれた米をサイロに入れ、自然の風を送りながら時間をかけてゆっくりと乾燥させます。ストレスを与えずにより自然に近い状態で乾燥させたカントリーエレベーターのお米は、高品質で安全・安心な「JAいしのまき米」として出荷されます。

検査
検査米の品質を確認し等級をつけます

 集荷した米は、農産物検査員が整粒・水分・品質・光沢・形状などを慎重に検査し、格付けをしていきます。検査員は、検査能力の向上と平準化を目指し、定期的に鑑定研修を実施するほか、毎年検査が始まる前は程度統一会を開催し、適格で公正な検査を行えるように技術の研さんを行っています。

JAいしのまき米の保管・処理施設の紹介はこちら

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JAいしのまきでは、組合報「まごころ」を毎月発行しております。

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地域住民の皆さんにさまざまな情報をお届けするコミュニティ紙「IRODORI」を発行しています。

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